曽根裕展 「Perfect Moment」 「雪」   

2011年 01月 25日

曽根裕2連発。

まず「Perfect Moment」東京オペラシティアートギャラリー。

ICCと東京オペラシティアートギャラリーは相互割引をしているので、ICC「みえないちから」展の半券で割り引いてもらった。
展覧会のポスターを見たとき、小谷元彦に似てるな、とちょっと思ったら、小谷元彦展とも相互割引していた。

展示作品は9つしかない。うち2つは映像作品だ。
白い大理石の彫刻が小谷っぽいと思ったやつだったが、近くで見ると全然違った。
素材がもろい大理石だから、表現にいろいろ制約があるのだ。
この形を作りたいんだったら、別に大理石じゃなくてもって思うとこだけど、
そこを無理矢理大理石で彫っちゃうとこが漢だぜ!
…って感じで面白かった。

《木のあいだの光#3》は素材がクリスタルって書いてあって、それはクリスタルガラスってことだと思ったし、作品にも鋳型の継ぎ目の跡がついてて間違いなくクリスタルガラスなんだけど、
なぜかお客のおばちゃんの1人がずーっと水晶だと思いこんでて、
「こう見るとガラスみたいねえ」と首をかしげていた。
おばちゃんの勘違いの原因は、メゾンエルメスで判明。

映像作品の会場ではずっと「Happy Birthday to You」の歌声が。
この《バースデイ・パーティ》という作品は、出会ったさまざまな人たちと一緒に毎日自分の誕生日を祝った模様をビデオに撮ったものなんだそうだ。
とりあえず作者が外交的なワンダラーなのはわかった。



「雪」メゾンエルメス8階フォーラム。

ここは箱がずるい。きれえなガラス張りなんだもの。
そこに透明な雪の結晶の彫刻置けば、そりゃ綺麗にきまっとりますがな。
というわけで、見に行く気はなかったんだけど、「Perfect Moment」を見て、気が変わったので見に行った。
雪の結晶の彫刻はみな水晶を彫った物だった。
なるほど、このせいでおばちゃんは勘違いしたわけやね。
それにしても、縦横50センチあるようなかなり大きな作品も多い。これだけの水晶を探すのも大変だろう。水晶の粉を固めた練り水晶も混じっているのであろうか?

パンフレットに載っている作者の文章が面白かった。
このシリーズの制作過程を語ったものなんだけど、紆余曲折して、なぜかバンドを結成してツアーまでやることになったりする。
しかし、回り道しようと時間がかかろうと、自分の満足のいく方法で、自分の満足行く素材に自分の求める一瞬を刻み込んでいくという、この人のスタンスが理解できた。

なぜかふと
「Happy Birthday to You」の歌声が耳によみがえってきた。
なるほど、一瞬を刻みつける、という点では映像も彫刻も変わらないわけだ。

予想以上の収穫に満足。
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by k_penguin | 2011-01-25 23:24 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

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