第0回アウェイ部ライブ『アウェイ部』

アウェイ部はスペースラジオという4人組から2人が抜けたため、残る2人が新コンビとして結成したものだ。
何で観たかっていうと、小林さんがらみだからだ。
すなわち今回は小林賢太郎がワークショップ形式により、アウェイ部を指導して、1ヶ月でコントを作り上げた物なんだそうだ。

ライブまで1週間を切ってから、なぜかスタッフコメントでいきなり「小林さんの公開ワークショップつき!」とか言い出して、それから1日しないうちにチケットが完売したといういきさつがあり、
アウェイ部の公演本体を見る気がない客もかなり来ていそうで、
…これでコントが面白くなかったら、目も当てられないぞ。
 と、思いながら俺は阿佐ヶ谷ザムザに出かけた。

そうはいっても、俺自身、アウェイ部に期待していたわけではなかった。
なにしろ、彼らを紹介する小林さんのコメントにもスタッフコメントにも「面白い」とか「笑い」という言葉が1つもない。
しかもYoutubeで見た前身スペースラジオのコントは、ただいじめているだけ、とか、ただ悪口を言ってるだけ、とかの1つも面白くないコントばかりだった。

そんなわけで始まる前からテンションが低い俺だったが、
しかし、ライブが始まったら面白く笑えた。
良かった良かった。

なぜかDVDやエアコンのリモコンで操作されてしまう羽目になり、一時停止や、タイマーで「おやすみ」してしまう人たち。
とか
「言葉」をピストルで撃ってくる「言葉つかい」の射撃を「かわす」(言葉をかわす)男。「俺は言葉使いに気をつけている。」
とか
ナルシストな国民性の国、陽気な国民性の国、思わせぶりな国民性の国、
それぞれ国民が朝起きて出かけるまで。
とか
ボクサーとトレーナーの会話のなかの「やばい」という単語を「大丈夫」「裏がある」「お母さんみたい」などの言葉に取り替えてやってみるもの、
とか…。

見て面白い動きをして、面白い言葉を連発するので文句なしに笑える。
 のだが…うすうす分かると思うが、
ぶっちゃけラーメンズのコピーみたい。

ここまで似ていると、
「こっちが小林で、こっちが片桐だな」なんて頭の中でおきかえて観てしまったりして、
そうなるともう自分が見ているものが何なのかよく分からなくなってくる、という感じ。

俺としては、言葉遊びの要素がない、ノアの箱船の話とか、辛抱さんの話とかの方が好きだった。
特にノアの箱船は、小林さんにはない下品さがあってそこが良かった。
でも、ノアが作った「箱船」がどんなものなのか、どの程度の規模で、他にどんな施設があって、全部で何人くらいのがさつな人たちが居るのか、はっきりとイメージできないのが残念。
山口晃の絵みたいなものが想像できたらいいなって思った。


まあ「第0回」なんだし、笑いがとれれば上出来かと思う。
言葉遊びは所詮入り口でしかないので、そのまた奥が問題であるところ、
今回は入り口止まりであったので、
後はアウェイ部ならではの独自の要素を加えて、奥が出来てくればもっといいと思う。

…まあ、そここそが難しいところなんだけどね。
c0030037_22102358.gif
[PR]

by k_penguin | 2011-01-10 01:56 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(7)

トラックバックURL : http://shiropenk.exblog.jp/tb/15741883
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by kaja at 2011-01-12 00:37 x
こんにちは。
私も観てきましたよ、初演を!!
チケット完売、そんないきさつがあったのですね。ワタクシあまりマメではないのでコメントやメッセージが更新されても気がつかないんですねえ。。そのせいで泣きをみる事もしばしばですが。。。;;

私も。
この人は片桐ぽいな、とか思ってしまいがちでした。
でも、想像していたより全然完成度が高くて、テクニックもあって、とっても楽しい時間を過ごせました。
これからどんな個性が見えてくるのか、楽しみなお二人でした♪
Commented by k_penguin at 2011-01-12 12:44
kajaさん、コメありがとうございます。
ふつーに面白いライブでしたね。
ラーメンズっぽいですが、アウェイ部には小林さんの作品と違い「めんどくささ」がない分、素直に笑えました。
次回の第1回のライブでどう個性を出していけるかが楽しみです。

チケットが完売に至った件ですが、
たぶん、最初に勢いを付けてやりたいと事務所側が思ったのと、
大勢に見せても恥ずかしくない程度の出来にはなっていたことから決まったのではないかと思います。
ワタシ的には、スタッフコメントで地味に発表したということが
バニーぽくて少しイヤでした。
Commented by ゆーき at 2011-01-12 14:29 x
初めてコメントさせていただきます。

見に行きたくても行けなかったので
レポ、大変楽しく読ませていただきました。
若手にどんどん育って欲しいなと思います。


公開ワークショップというのは
ダメ出しみたいなものだと聞いたのですが
具体的にどんなことをされていたのか
教えていただけると嬉しいです!

当方、芸人を志していまして、
小林さんのコントに対する考え方を
少しでも聞けたらなと考えておるので…
Commented by k_penguin at 2011-01-12 21:05
ゆーきさん初めまして。
芸人を目指していて、しかも小林さんのコントに興味があるとは、
なかなかの勇者ですね。

公開ワークショップは15分くらいでした。
私が見たときは、マイムの基本みたいなことをやりました。
犬に引っ張られるマイムとやかんを持ち上げるマイムの違いは
力の伝わり方の順番にある、とか
客を顔の表情に注目させたいときは、まず足を動かし、次に腕を動かし、最後に顔を作る、というように、視線の流れを誘導してやる必要がある、とか
そんな具体的なことです。
小林さんは
コント作りのノウハウやコントの為の演技のあれこれを教えるワークショップだと公式HPで書いていましたが、
きっちりと、それ以上でもそれ以下でもない仕事をしている、
という感じでした。
Commented by kaugumi at 2011-01-14 22:31 x
k_penguin さん初めまして。小林さん関連愛読させていただいております。
私もk_penguin さんと同じ回を見に行きましたが、まずk_penguin さんがいらしていたことに驚き(まずいらっしゃらないかと^^;)、そして全くといっていいほど同じ感想をブログに書いていらしたことに驚きました。
ライブを見るまでは、コントのネタばらしのようなワークショップをするなんてむしろ小林さんの考えに反するのでは?だとか単独ライブなのにほとんど小林さん目当てな会場ってどうなん?とかぐちゃぐちゃ考えていたのですが(^^;)
いざ蓋を開けると会場も暖かい雰囲気で、特に私は辛抱さんなどのストーリー性のあるネタを特に楽しく拝見しました。このネタが純正なアウェイ部製であることを願う…なんて余計なことも考えてしまいましたが。
最近小林ヲタになりつつある私はコントを観ては鬱屈とし戯曲集を読んではまた鬱屈としていたので(笑)こういうガハハと笑ってすっきりするライブがとても楽しかったです!
乱文失礼いたしました。これからも愛読させていただきます!!
Commented by k_penguin at 2011-01-15 00:31
kaugumiさん初めまして。
当ブログを読んでいただきましてありがとうございます。

小林さん深読み派のワタシとしては、
今回のライブは、パーセントマン(ロールシャッハの)と関係しているのではないかと思ったから見に行きました。
「同じ道を進む若人」を助ける正義の味方、という位置づけです。
ロールシャッハの本多公演のときにアウェイ部のライブのチラシを貰っていたので、
そのときにはもう何らかの関わりは持っていたことになりますし。

まあライブ観ても、パーセントマンと関係してるかどうか、わかんなかったですが。
とりあえず面白かったのでよかったな、と。

辛抱さんはキャラが良かったですね。
サーフボードにのって海の向こうに去ってゆくのが何かステキでした。
後もう少し人物像に掘り下げが欲しいとこですが、まあ、1ヶ月で作ったんだしね。

小林さんもこのお仕事で多少持ち直しただろうし、
北海道で「庭」やってそのテンション維持したいみたいだし、
これからも生暖かく見守りたいと思ってます。

kaugumiさんも当ブログを生暖かく見守ってやってくださいね。
Commented by k_penguin at 2011-03-06 15:44
「アウェイ部」再演するそうです。
前回の未公開コントなど、ボリュームアップがされるそうです
(吉と出るか凶と出るか?)。

今度はさすがに小林さんは出てこないだろうとは思いますが…。

<< MOT「トランスフォーメーショ... 『小谷元彦展:幽体の知覚』 >>