いわゆる新宿駅痴漢冤罪暴行事件   

2010年 12月 09日

当ブログは痴漢冤罪も扱っているので、それ関係の事件は一応チェックしている。
この事件も夏頃からときどき新聞などに載っていた事件なので、知ってはいたがあえてブログに載せていなかった。

というのは、事件に直接関係した人が1人もいない中でやったやらないが論じられていることに疑問を感じたことと、
彼が生きている間は、警察は実質的に痴漢を認定していないことだ。
書類上は痴漢の被疑者として検察に書類送致しているが、それは死亡が分かった後であり、形式的に事件のケリを付けるために過ぎない。
つまりこれは少なくとも痴漢冤罪事件ではない。
これを痴漢冤罪のケースと勘違いする人が散見されるが、そうではない。


で、痴漢冤罪云々を離れて1つの事件として見てみるとして、
まとめブログに目を通してみた。
とりあえず、警察とJRが糾弾の対象になっているようだ。

確かに本人が死んじゃった今になってみればひどい取調に見えるが、
しかしそうでなければ、割とありがちな展開で、取調自体には違法は無さそうである。
夜11時の事件後、朝6時まで、徹夜はきついが、
本人が帰ると積極的に主張して説得にも応じないくらいの頑固さを見せなければ「任意」とされるし、被害者とされる女性も、この時点では告発意思が不明であり、告発する可能性がある以上事件直後の取調の必要性は高い。
そもそも警察を呼んだのは当人だし。

なお、まとめブログの記事ではケンカで暴行を受けたのに「痴漢と決めつけ」られた、と要約しているが、
警察は110番通報をうけた場合、まず通報した本人から事情を聞くのがセオリーであるし、また「暴行の被害者として」新宿署に行っていることからしても、暴行の被害者であることは警察にも認識されていたようである。

被疑者取調は任意のものであっても相当にきつく、精神的肉体的に負担がかかる。
精神的に弱っている人の場合、発作的な自殺に追いつめられても不思議ではない。
ただし、本人が「自殺した」と言われているが、本当に自殺なのか(事故ではないか)、自殺として、取調との因果関係がどの程度なのかよく分からないこと、(他に何らかのストレスがあったのかもしれない)
そして、仮に取調との因果関係があったとしても、取調は国賠法上は違法と評価されないと考える。

まあ、俺がそう思ったとしても、国賠訴訟を母親達が起こしたいのであれば止めないし、
訴訟を起こすにはいろいろ情報が必要だから情報開示制度を利用するのは大いにありだと思う。
ただ、それを主張するのに、「息子の死の真相を追求する母の想い」とかお涙ちょうだい風の仕立てにするのはちょっとどーかと思うけど。
情報開示制度って、個人の主観的価値のための制度じゃないからね。
つか、なんかね、「母の想い」を利用して政治的主張してるっぽいふいんきもあるんだよな。
この事件はピントがぼけてるから、見せ方で冤罪のようにも、情報の秘匿のようにも、もしくは結局殴った奴が悪いってだけの話の様にも見せられて、
そのどんな話にでもなるってあたりが、きな臭い感じがする。
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by k_penguin | 2010-12-09 00:36 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(0)

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