弁護士は空気が読めなくてもいい、のか

バラエティ番組に弁護士が出ることが増えてきている。
俺は「行列・・・」も「ジャッジ」も見ていないので、やっと最近になって散見している程度だが、その範囲(橋下、丸山、湯浅の3弁護士)に関して言えば、共通しているのが、「空気読めてない」ということ。

しかし、これは職業からいってむしろ当然のことだと俺は思う。
まず、基本的に弁護士という人種はマイペースで、自分が周囲に合わせるのではなく、周囲が自分に合わせるべきだと考えている。この傾向は年を取るにつれて強くなる。
そして、もう1つ、実はこっちが大事なのだが、弁護士、いや、司法というのは、少数者の権利主張をその機能とするということだ。
政治部門は多数決原理に支配されるが、多数派に支持される意見のみが必ずしも正義ではない。多数派の意見から少数派の人権を救済する機関が裁判所であり、司法だ。(右派に対する概念である左派が「人権派」と呼ばれることが多いのもこの辺から来ている、と思う。)

つまり、人権のために必要であれば、その場の多数派の意見である「空気」に反しても言うべきことを言う、という役割も実は弁護士は担っている。
意識的にせよ、無意識的にせよ、弁護士は仕事柄「空気」に関して無関心に振る舞うようにできているのではないか。

もちろんTVを見た範囲では、人権のために必要であるなしに関わりなく、空気を読んでいない発言が多いことは確かだがな。

橋下弁護士が、あるバラエティで「自分、空気読めないので、言って下さい」とロンブー淳に言ったというのを聞いたとき、何となく、この人はもうあまり弁護士やりたくないのだな、と思った。
彼は弁護士社会で上手くやれる性格ではないという感じを受けるが、大阪はまた東京と別な雰囲気かもしれないから断定はしない(そーゆー意味では弁護士にも「空気」はあるんだな)。


雰囲気つながりで言えば、湯浅弁護士が属する「渉外」という種類の弁護士は雰囲気的に他の弁護士とはやや違った位置づけをされる。
外国の企業相手が多く、あまり法廷に立つことがないこの種の弁護士は、「法律のライセンスをもったビジネスマン」という位置づけだ。個人事務所がまだ多い弁護士の中でも、渉外は大きな事務所でチームを組んで働くのが普通だ。M&Aなど、会社を動かしているという感覚があるので、「大きな仕事をしている」という自負がもてる。ええかっこしいが多いのもその辺かも。

しかし、あくまでも俺的な話だが、実は、俺は「渉外」という言葉を差別的に使うことがある。
チームプレーが基本である渉外は、個人で独り立ちするだけの能力が無い者にも勤まる。司法研修所でも「就職が決まらなくても渉外がある」という言い方がされる。
いや、そんなことより、俺がこだわるのはやはり、企業買収などは、経営に属する事柄であり、人権保護とは縁が薄いということだろう。
もちろんこーゆーこだわりはテレビ屋が若いDを「お前はリーマンか?!」となじるのと同じことでくだらないことだ。わかっている。
まあ、俺的な差別用語の中には「東大卒」も入っているしな。


景山民夫「トラブルバスター」からのたとえはわかりにくかったかな。
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by k_penguin | 2005-04-08 21:53 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)
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