埼京線内に防犯カメラ

痴漢対策として、いよいよ埼京線の通勤車内に防犯カメラが試験的に導入されるそうだ。
記事では痴漢対策としか書かれていないが、痴漢えん罪対策にもなると言うことで、痴漢えん罪を扱う当ブログとしてチェックしてみた。

果たして、手を離しても鞄が下に落ちないほどの満員電車内を、天井や網棚からのカメラでどこまで正確に捉えられるか、また、記事に書かれているような「抑止効果」があるかどうかはやってみなくてはわからないので成り行きは見守るしかない。

このような公共の場所での防犯カメラ・監視カメラには、プライバシーの侵害や他の犯罪捜査に利用される懸念があるとされていて、犯罪捜査でやる場合は決してフリーではなく、それなりの条件と制限の下で行われているのだが、一般にはあまりそーゆー意識はないようだ。
歌舞伎町の街頭カメラや、コンビニのカメラ(これは私人が設置している物なので問題は街頭カメラほど大きくない)などで、防犯カメラの存在自体が先行してしまっていることもあるだろう。
だいたいプライバシー権侵害というのは、「気にしなければそれで済む」というものなので、街頭カメラなぞ無視しておけばいい、ということで済んでしまう。
なにしろ世の中には、電車の中で0から化粧を始めたり、床の上に座ってくろついで物を食ったりというような強者もいるのだ。

そのかわり、そのようにして得られた映像の公開、と言うことになると、比較的敏感になると思う。
いい例がストリートビューで、同じ公共の路上からの映像なのに、ぼかしがたくさん入っている。
自分のうちが映るだけで嫌、という方の声も耳にする。

こうなってくると、防犯カメラの映像などについても
「自分が映されている」ということだけでなく、「その映像はどのように使用されるのか」ということも考えなくてはならないかもしれない。
裁判で証拠として使われるだけかもしれないし、何か別の役に立つことのデータとして使われるかもしれないし、
また、何か悪いことのデータとして使われるかもしれないし、映像がどこかに横流しされちゃうかもしれないし、
その際編集されるかもしれないしされないかもしれないし、
とにかく、映像が果たして何にどういう形で利用されるかわからないし、誰の目に触れるのかもわからない。
この辺のことって、個人情報の扱い方にも似ている。つか、顔が判別できればそれは「個人情報」にあたるしね。

今んとこ問題視されているのは「撮影時」の人権侵害だけだが、今後は「撮影後」の人権侵害についても問題になるんじゃないかと思う。


追記 2010年4月5日
JR東日本は防犯カメラ付き列車を6月以降順次増やし、全32列車の1号車に設置すると発表した。
痴漢防止に有効と確認できたとしている。
↑この記事に関するつぶろぐ

追記2
続・埼京線に防犯カメラ
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by k_penguin | 2009-12-12 22:00 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(2)  

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Commented by smashige at 2009-12-14 21:48
最初のリンク、切れてますね。。
全車両につけられるんでしょうかね?
電車で化粧できる程度の車両をとっても意味がないような気もしないではないですが、そもそもコンビニとかにしても、防犯カメラってどう扱われてるんでしょうね。
おぼろげな記憶ですが、教師が学校でエッチな悪いことをしていたのを防犯カメラで見つけたとか言うことがあったように思いますが、24時間回っているカメラの画像をいちいちチェックするのも大変ですなー。
なんか面白い画像があったらちょこっとユーチューブとかに投稿したくなったりすることもあるかも知れないですね。
Commented by k_penguin at 2009-12-15 00:31
ご指摘ありがとうございます。リンク直しました。
カメラがつけられるのは先頭車両だそうです。

>コンビ二の防犯カメラ
以前(今は亡き)三浦さんが防犯カメラの映像を勝手にCMかなんかに使われたと訴訟を起こしたことがありましたねえ・・・(http://shiropenk.exblog.jp/8892933/)。
ああいう映像管理って、民間会社がやっている訳なので、
個人情報保護法はあると言っても、実際どうなのかよくわからないですね。

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