有田哲平はなぜダメな子なのか

このブログの趣旨から大きく外れる記事なのだが、ここんとこ時事問題にあまり興味を持ってないので、ローカルの日記からちょっと転載してみる。
後に削除の可能性あり。


有田のだめっぽさが、他のダメな奴のだめっぽさと違うのは、まず彼が、厳然とした表現者としての客観性を持ち合わせていることだ。
さまぁ~ず三村に言わせれば「グチがリアル」な彼は自分の「ダメ」さをひどく具体的にとらえることができる。
普通だったら無意識のうちに視線をファジーにしてしまうところを彼は意図的にはっきりピントを合わせてとらえてくる。
1年以上前だが、ブラックメール上田編で有田は、「上田の好感度だけが上がり、自分は下がる一方で、自分も好感度を上げて相方に合わせるべきだが、それができないから(ブラックメールをたのんで)上田の方を下げる。」と、棒グラフのように手を上下させながら言った。
まともな奴なら素面で口に出すのさえ恥ずかしいこのダメっぷりを動作を混ぜてわかりやすく説明しようという態度は並の人に出来ることではない。
また、圧迫神経症的でときどき理由もなく泣き出す彼は、自分の泣いているところを写真に撮らせてそれを「ダウンタウンDX」に提出したことがあった。その写真で有田は赤くなった眼をしっかりとカメラの方に向けていた。
彼は自分のダメさを真剣に表現し、主張しようとしているのだ。

もう1つ、有田のダメが他の人のダメと違うところは「能力がないのではなく、やる気がない」ということだ。
テレビで見せていただいた合コンのやり方にしても、ただ、相手の言うことに漫然と合わせているだけ。ブラックメール有田編2にせよ、上田のやり方をひどく中途半端にまねている。
合コンというものは、まあ、自分が楽しければそれで良いものなので(上田のように、女の子を接待するという目的に忠実な人の方が少ない)、有田はそれで楽しいと満足しているのは確かだ。
では、有田は何をもって満足するのか。
有田は合コンが好きな理由について「自分が主役になれるから」と語っている。
また、さまぁ~ず三村の言葉からすれば、有田は「一緒にいると自分がダメになっていくような気がする」のであり、そして、大多数の意見によれば「ウザイ」のである。
また、有田には女の好みがない。女でなくとも、甘えられれば誰でも良いのではないかという気すらする。


さあ、ここで結論は一気に飛ぶ。
人間が求めるところのものは実は本当はすごくつまらないもので足りるのではないか。
本当は、誰か、自分以外の人が、自分を構ってくれさえすれば、それで人間は満足なのであり、それ以外の何物をも求める必要はないのではないか。
名誉を、金を、幸せを求めて走る人達は、とっくにゴールを飛び越して、あてもなく走っているだけではないのか。
有田の「だめっぽさ」はその、みんなが見たくない真理を突きつけているのではないか。

有田には物事の裏側というものに容赦ない目を向けるところがある。
テレビという裏表ある世界の無言のルールを疑問なく受け入れる「仕切屋本舗」上田に対し、有田はその手前で立ち止まり、いちいちセットの裏を指さす。
上田さんは正しい。有田は痛いほど知っている。
金、名誉、評価、幸せは無いよりもあった方が良い。それを得るために、社会で上手くやっていくためには何も言わずに従うべきルールがある。その事実に誰が文句を付けられるだろう。
そして上田さんが正しいからこそ自分は「ダメな子」であり、強迫神経症的なのだ。

しかし、しかしだ。
それだけが真理なのだろうか。
みんなにとって都合が良いという実際上の理由でその正しさが強調されすぎてはいないだろうか。
人間は、本当はもっとずっと簡単で、何も競争なんかしなくてもいいのではないだろうか。

有田哲平はなぜダメな子なのか。
人間は競争なんかしなくても良い。ただ他人に構ってもらえればそれで足りる。
その考えが、真実でありながらも、主張するメリットが無いが故に現実の社会の中で、力を持ち得ない考えであるからではないだろうか。
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by k_penguin | 2005-03-29 22:23 | エンタ系 | Trackback | Comments(4)
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Commented by fumi at 2008-10-03 00:32 x
たびたび失礼致します。

この記事とても好きです。そして感心して納得しました。
だから有田さんは嫌われてないのかなと。きっと合コンよりも、プロレスの真似をしてる方が生き生きしてそうです。
最後の言葉、納得です。地道に真面目に、今はそういう事が蔑ろになってることが多いと思います。本来はそうあるべきが、目立てばイイと勘違いする人に何も言えない現実。差し出された手を大事にしたいと思いました。
Commented by k_penguin at 2008-10-03 12:36
うっわー、また古い記事見つけましたね。赤面。

自分で記事を読み返して、あのころの、
ダメな自分をべそをかきながらさらけ出してる有田さんを思い出しました。
上田さんが「勝ち組」の思考なのに対して、有田さんは「負け組」の思考なんですね。
それなのに2人の仲がよいってとこが見ていて気持ちが良かったです。

最近のくりぃむはなんか落ち着いちゃった感じがあるなあ。
「くりぃむナントカ」も終わっちゃったし。
Commented by asuka at 2008-10-05 22:40 x
おじゃまします。
fumiさんのコメントでこの記事に気付き、読ませて頂きました。

有田さんの出ているテレビはあまり見たことが無く、
どんな人か殆んど知らないのですが、
これを読む限りでは、面白いけどすごく怖いなあ、と思いました。

自分を客観視することは、芸人さんを始め、
何かを表現する人には必要なものですが、
度が過ぎていると、時々怖くなります。
何がどう怖いのか、具体的にはわからないのですけれど。
見ていて気持ちよかったのであれば、杞憂ですかね。

完全に独り言になってしまいました。失礼致しましたー。
Commented by k_penguin at 2008-10-06 01:23
昔、「グータン」で有田さんの心理分析がされたことがあったんですが、
彼はぼーっとした状態、つまり、催眠状態に近い状態でトークをすることがあるんだそうです。
欽ちゃんに「君は素が面白いから、ちゃんとやろうとしちゃだめだよ」と言われてから、意図的に自分をその状態に持っていくようにしているらしいです。
ワタシなんか、そんな何を口走るか自分でもわからない、怖いことできないと思うのですが、
多分上田さんを信頼しているからそれが出来たのだと思います。

1人だったら怖いことになってしまうけど、2人いるから大丈夫って感じが
見ていて気持ちいいんだと思います。