ダイアログ・イン・ザ・ダーク2009 TOKYO   

2009年 04月 03日

真っ暗闇をグループで体験するイベント。
ドイツ発信で口コミで人気が広がっているらしく、ネット上をざっと見ても、
この感動は言葉じゃ説明できない、とにかくやれ、体験しなけりゃわからない、
と新しい健康法を他人に勧めるような勢いで勧めている人が多い。
それでは、と体験してきました。

で、最初に結論を言います。
 悪くないけど、他人に口うるさく勧めるほどではない。


公式HPから、説明文を引用。
参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、何人かとグループを組んで入り、暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験します。
 その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、そしてコミュニケーションの大切さ、人のあたたかさを思い出します


つまりこのイベントのポイントは2つ。
視覚以外の様々な感覚に自覚的になることと、赤の他人とのコミュニケーション。

確かに真っ暗闇の森を再現した会場の中で行程をこなすには、音と匂い、そして空気の流れを感知しなければならない。
聴覚や嗅覚などを普段よりは意識するし、1時間近くのイベントの最後の方では聴覚などが最初より発達してきて、音の方向などをより正確に感知できているようになっているのがわかる。
イベント後、聴覚や皮膚感覚が発達した状態で普段の街中を歩くと、いつもとは違った感じになるのも面白い(マンションの中って、意味不明のノイズが多い・・・)。

でも、全く新しい体験、というほどではない。
自然の中で(特に夜に)物思いにふけった経験のある方ならば、体験した感覚だろうと思う。
言っちゃ何だが、所詮都会のビルの一室。
植木の下には全部植木鉢がついているし、鳥のさえずりにも遠近感がない。
やはり本物の林の中で目を閉じて座り込んでいる方が得られる情報量はずっと多い。


2つ目の参加者同士のコミュニケーションの方。
とにかく真っ暗なので、お互い協力するしかない。
声をかけあい、段差とか壁とか、自分が触ったものが何であるか積極的に喋っていかなければならない。
誰かに触れたらお互い名乗りあう。
女の子に触れたら失礼とか躊躇している暇はない。
真っ暗だから誰かに触っていないと迷子になりそうな不安が強いからみんなすぐに結束した。
俺が参加したグループはアベックがいなかったせいか、かなり積極に動くグループだったらしい。
真っ暗闇の中勝手にみんなそこらを歩き回り、池があるから注意しろと言われた先から足つっこむやつもいたほどだった。
そんななか、アテンドは上手に仕切っていた。
見えていないのに動きが早くしかも位置把握が正確であることには驚いた。

アテンドのいる安心感と、最初に言われた注意と常識を守って行動していれば本当に危険な目に遭うことは無いとわかっていることが赤の他人を和気あいあいとした雰囲気にさせているというのはあると思う。

イベント終わりには、暗闇の方が安心できるとか、みんなに勧めたい、と興奮している人も確かにいたけれど、
良いとこどりをしているイベントなんだから、楽しくて当然だろって感じがして、ちょっと引いてしまった。
というわけで結論は、

 本物には負ける。

・・・書いてみれば当たり前すぎ。
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by k_penguin | 2009-04-03 21:11 | エンタ系 | Trackback(1) | Comments(2)

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Tracked from Before C/Ann.. at 2009-04-04 22:56
タイトル : ダイアログ・イン・ザ・ダーク、目隠しとの違いは
ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)に行ってきた。 闇の中を、杖を頼りに歩き回... more
Commented by uneyama_shachyuu at 2009-04-03 22:06
信貴山朝護孫子寺を思い出しますね~。
あれも真っ暗闇でしたが、強制的に研修で連れて来られた場所なので、何だか腹が立っただけでしたが(笑)。
Commented by k_penguin at 2009-04-03 23:08
ダイアログ・イン・ザ・ダークも企業研修としての利用を推奨していて、勧誘ページがあります。
「グループで利用することは、10年後であっても参加者の95%が記憶に留めているという得がたい共有体験をチームに与え、コミュニティーの結びつきに大きなプラスの影響をもたらします。」(公式HPより)

・・・だそうです。

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